コーヒーのペーパーフィルター、白と茶色の違い。オススメはどっち!
コーヒーのドリップ器具、ありとあらゆるモノが溢れていますね。
その中でも意外と盲点で、しかし手軽に味をランクアップさせるのがペーパーフィルターです。
ドリッパーにセットして使う、こういうやつですね。
濾せたら何でもいいんじゃないの?たかがペーパーじゃん。
されどペーパーなんだよ。
絶対言うと思った。
まずはいつも淹れてるコーヒーに、どれだけペーパーの匂いがついてしまっているか確かめてみよう。
お手持ちのペーパーの味を確かめてみましょう
ドリッパーにペーパーをセット、そのまま熱湯をかけます。
溜まったお湯を飲むと、一発でペーパーの味がわかります。
今回は比較のために2種類のペーパーを、ティピカと一緒にブラインドテストしてみましょう。当店で使っているものと、100均のものです。
ティピカ、AとBどちらがうちのペーパーか分かるかい?
Aの方は普通に白湯って感じで、紙くささは皆無。こっちがお店のじゃない?
Bは鼻を近づけただけで紙臭がするね…こっちが100均。一口すすると…うわっ舌触りがガサガサして、不快な紙の味が後を引く。こんなの飲ませるなんてヒドいよ〜。
ごめんごめん。でも正解!さすがコーヒー屋のヤギ、舌が肥えてるね。
これは間違いなく誰でも分かるよ。でもなんでこんなに味も匂いも違うの?
では解説していくね。お店で使ってるペーパーも後で紹介するから、お見逃しなく。
ペーパーの「白」と「茶色」実は雲泥の差!
ペーパーフィルターには基本的には2種類の色があります。白と茶色。
実はこの2種類には果てしなく大きな違いがあるのです
白い方は漂白ペーパー、茶色い方は未晒しペーパーと呼ばれます。
ティピカなら白いペーパーと茶色いペーパーどっちを買う?
茶色い方がなんとなく身体にも自然に優しいイメージがあるから、茶色 を選ぶかな。
おそらくほとんどの方がティピカと同じように考えるのではないでしょうか。その証拠に日本では茶色い未晒しペーパーは8割とか9割とか高いシェアを誇っています。
しかしコーヒー焙煎士の僕から言わせると、100%白の方がオススメ。100%です。
これはとても意外!漂白って言うと体に悪そうなイメージなのに。
ふふ。では漂白ペーパーの方が優れているポイントをこれから解説していくね。
ペーパーフィルターは「白」一択な理由
①酸素漂白なので安心安全
ペーパーフィルターに使われている漂白方法は 酸素漂白と言われる安全性の高いものです。
昔のペーパーフィルターは塩素漂白だったそうですが、今のは酸素漂白ですので人体に影響はありません。
そういうものにやや過敏な僕も、毎日愛用しています。
②紙くささやコーヒーに悪さをする味がない
漂白によって紙の独特な味や匂いが除去されているので、コーヒーの味に悪影響を与えることがありません。
せっかくお気に入りの豆で時間をかけてドリップするのですから、その美味しさを100%味わいたいですよね。
③製造時に使う水の量が少ないためエコでリーズナブル
紙の独特な匂いや味を漂白によって除去しているので、製造時に使う排水の量は少なくて済みます。
それに対して未晒しは紙くささを水だけで除去するので大量の水が必要となり、価格は高くなり環境にも負担がかかります。
しかも結果的に匂いや味を取りきれてないものがほとんどです。
以上3つの理由から、ペーパーフィルターは「白」一択と言い切ります。賢くなりましたね。
ただし100均や廉価品などの中には漂白ペーパーでも味や匂いが残っているものも多いので、注意が必要です。
1杯たった2円でもっとコーヒーを美味しくする「アバカフィルター」とは
美味しいところはしっかりと抽出し、雑味は落とさずドリッパー内にとどめるのが優れたペーパーフィルターです。
当店で使用・販売しているのは三洋産業の「アバカフィルター」です。
アバカ(マニラ麻)の繊維と独自のクレープ加工によって、コーヒーのドリップに最良なペーパーと言ってよいでしょう。
先程のペーパーの味チェックで紙の匂いや味を感じた方は、このアバカフィルターをお試しください。
毎日のコーヒータイムがより豊かなものになりますよ。
1杯あたり約4円、一度に2杯取る方は約2円とコストパフォーマンスも上々。
ペーパーフィルター各種
アバカはいいぞ
「ペーパーをアバカに変えてからコーヒーが断然美味しくなった」
「湯溜まりしてなかなか落ちてくれなかった抽出液が、スッキリ落ちてくれるようになった」などお客様の声をたくさんいただいています。
- 450円 [税込]
「ペーパーなんかで味が変わるの?」おそらくほとんどの方がそう思っているのではないでしょうか。 もしそんな方が普段茶色いペーパーをお使いでしたら、是非試していただきたいことがあります。 いつものドリッパーにペーパーをセットし、サッと熱湯をかけてみてください。そしてそのペーパーを通したお湯を飲んでみるのです。 「エッこんなに紙の味がするの!?」と驚かれるでしょう。ペーパーは大事なんだと体感した方、是非続きをお読みください。 アバカペーパーは紙そのもののイヤな味がないのは…
僕自身、色んなメーカーのペーパーを試しましたが、やはりアバカがお湯の抜けが良く味がクリアです。
かと言って味が軽くならないところが素晴らしい。コクもしっかり抽出してくれます。
※形、サイズをお間違えないようお買い求めください。
(コッソリ)ペーパー1袋から、送料たったの250円で発送しているお店は意外と他にないよ。アバカと相性バッチリの当店のコーヒー豆と是非あわせて使ってみてね!
三洋産業、国内ではいま一番頑張ってるコーヒー器具メーカーかもしれませんね。
90℃で中深煎りを淹れるペーパーや、83℃で深煎りを淹れるペーパーも作るなど、日本企業らしい変態っぷりを見せつけています。(今のところ当店お取り扱いありません)
今までになかった商品開発にも力を入れているので、応援したいメーカーです。
さて、そろそろコーヒーでも淹れようかな…おや、ここに置いといたペーパーが無くなってる。おかしいな。
(ビクッ)逃げろー!
さてはペーパー食べたな!待てー!
良い子のヤギさんたちはペーパーを食べないよう、気をつけましょう。