四国山奥の自家焙煎珈琲店が本当に届けたいコーヒー豆
まずは自己紹介
はじめまして。四国山奥の「ヤギとコーヒー Coffee Reverb」です。
築110年の古民家焙煎所と、その一角にある珈琲豆直売所、そして近所の黄色い丘のふもとでコーヒースタンドを運営しています。
珈琲の道をひたすら進む店主と、愛されヤギの「ティピカ」のコンビでお店やってます。
どれくらいの山奥か
当店の位置する愛媛県佐礼谷は、お店というお店はほとんどなく、街灯すらない集落です。
人口のボリュームゾーンは70-80代で、基本的にみんな畑をやっています。
農業ではなく、自分と周りに分けるためのもので、僕も毎日のように新鮮で愛情の詰まった野菜を近所の方々からいただいています。
僕は畑をやっていないので、たまに残ったコーヒー豆を挽いておすそ分け。
そんな自給自足・物々交換が色濃く残るコミュニティに暮らしています。
近所の秋田犬・菜々ちゃんがコンテナに入ってしまい、作業ストップ。
なぜ山奥でコーヒー屋を開いたか
そんなわけで、愛媛県佐礼谷によそから人が来ることは基本的にはありません。
お店を作った場所も、近くでみかん畑をやってるおいちゃんか、高速道路建設のトラックくらいしか通りません。
そうなると、きっと皆さんこう思いますよね?
そんなところにお店作って人来るの???
そりゃそうですよね、街とは違って通りすがりの方がコーヒーを飲んでくれる確率は0%。
人が歩いているよりも散歩中のキジを見かける方が多い日もあるくらいです。
ここまでも、人よりも動物の写真のほうが多くなっています。
それなのになぜ一見不利な場所を選んだか。
理由は簡単でものすごくザックリ言うと、街でみんなと同じことをやっても面白くないから。
本気でコーヒーやりたい人が街でカフェを開き、結局はバエるスイーツに人が群がり
コーヒーの楽しさはなかなか伝わらない。「何のためにカフェ開いたんだっけ?」
そういう例をたくさん見てきたからこそ、山に入る覚悟を決めました。
僕は、死ぬまでに1cmでも長く珈琲の道を進みたいのです。
バエるために消費されるスイーツをやっている時間はもったいない。
わがままだけど、珈琲だけを追い求めたい。それなら山へ行こう!
考えていることは過激派そのものです。オブラート的存在のティピカに感謝。
佐礼谷コーヒースタンド
街のカフェもいいけど、たまには大自然の中コーヒー片手にゆったり時を過ごしませんか?
ヤギと一緒だともっと美味しいですよ。そんなシンプルなコンセプトのお店です。
今のところフードもスイーツもないし、ラテもない。
なんと砂糖もミルクもない、ブラックコーヒーとコーヒー豆だけのお店です。
コーヒーは豊かな飲み物です。また、それを体感していただくに十分なものを作っている自負があります。
なんとなくでミルク砂糖を入れることで、豊かさとは離れてしまいます。
我ながら過激だなあと思いますが、その姿勢を貫いて来たからこそ、豊かさを知っていただけたお客さまが何十人、何百人といます。
さいきん、珈琲豆直売所も作りました
晴れた日はとても気持ちが良い佐礼谷コーヒースタンドですが、
トレーラー型店舗のため、雨が降ったらのんびり出来ません。
1年前に佐礼谷スタンドを作って以来ずっと「屋根がほしい…屋根がほしい…」
と呻いていました。
そんな想いからスタートしたのが、古民家焙煎所の一角をプチ改装した珈琲豆直売所です。
お店からのドリンク提供は出来ませんが、展示器具を使ってご自由に珈琲を淹れていただけます。
気になるあの器具どんなんだろう?そんなお試しもしていただけます。
もちろん店主のフルサポート付きので、ドリップ初めての方でも全くご心配なく。
せっかく山へ来たなら、自然の恵みも是非存分に味わっていってください。
ヤギと遊んだり、旬の野草も新鮮で最高ですよ。
今の時期はセリ、もう間もなくワラビが無限に生えてきます。
ハンドパンの美しい音色に包まれながら、ヤギと戯れましょう。
お客さま一人ひとりがこの場を作り上げてくれています。
お客さま同士の交流も活発です。縁側はいいぞ。
まるで毎日がぼくのなつやすみ。
さいごに
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
とにかく美味しい珈琲豆を焼いて、その周りの文化までまるっとお楽しみいただく。
これがヤギとコーヒー Coffee Reverbのスタイルです。
遠方の方も、いつかお越しくださると幸いです。
待ちきれない方は、ウェブでも珈琲豆やおすすめ器具を取り揃えております。
当店の想いが詰まった珈琲豆が、皆さまのコーヒーライフを豊かにすることを信じています。