KINU M47はフジローヤル「みるっこ」の上位互換だった!?ハンドグラインダーが満たした焙煎士の厳しい要求 | 愛媛・佐礼谷の自家焙煎コーヒー豆通販|Coffee Reverb

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KINU M47はフジローヤル「みるっこ」の上位互換だった!?ハンドグラインダーが満たした焙煎士の厳しい要求

#コーヒーミル#ハンドグラインダー#ハンドミル#手挽きミル

はじめに:新しいミル導入の背景と、3つの選定ポイント

当店では開業以来フジローヤル「みるっこ(R-220)」を主に愛用し、その安定した性能と豊かなコクに信頼を置いてきました。

しかし、焙煎技術の進化に伴い、豆が持つポテンシャルをさらに高い次元で引き出すグラインダーがあってもいいな、と感じるようになり、新たな相棒としてKINU M47 REBELを選びました。

1週間、50杯ほど挽いてのファーストインプレッションがてら、紹介していきたいと思います。

こんな感じで届きます。替刃も一緒に。

お客さまに提供するカップでの使用ではなく、自分で焼いた豆の細部のチェックや、買ってきた豆をフルポテンシャルで味わう目的です。

前回記事の続きのような記事になります。

おさらいもかねて、ハンドミル選定の要件から見ていきましょう。

今回のグラインダー選定において、僕が求める要件はおそらく厳しいものだったと思います。

ミディアムロースト〜イタリアンローストまで、ペーパードリップ、ネルドリップ、あわよくばFlairでのエスプレッソ抽出も高水準でこなしてもらいたい。

さらに上記での抽出で、当店で焙煎した豆のポテンシャルを、良い部分も悪い部分も更に引き出すこと。

という、なかなか鬼畜なオーダー。

僕が焙煎を含む製造工程で心がけていることは、大きく以下の3つです。

これらを十分に引き出してくれることを求めます。

クリーンであること

不快(ネガティブ)な要素がないと言い換えられます。火を通しすぎることも、通さなすぎることも、ネガティブに繋がります。

酸が尖ったり引っかかったりすることなく、綺麗に広がる酸が大事。

香りが良いこと

浅煎りでは花やフレッシュフルーツなどの華やかさ。深煎りでは火を入れたフルーツやナッツなど、複雑な香り。

十分な厚み、深み、奥行き

舌触りがペラペラしておらず、心地よい重さが感じられること。舌先から舌の奥へ、そして飲み込んでもまだ広がっていくような官能性。

選んだのは、KINU M47 Rebel

  • 世界最高峰クラスのコーヒーグラインダー『KINU』日本上陸! Rebelはボディに滑り止めのパターンがデザインされ、握りやすくなりました。 その他はSimplicityと同等と考えていただいてよろしいかと思います。 世界中のコーヒーラバー達から、最高品質のコーヒーグラインダーと長年注目を集める『KINU(キヌ)』 ドイツのメーカーから“正規ルート”で仕入れております。『KINUグラインダー』の特徴 ボディ構造と挽目調整の点において、非常に高いレベルの精密性を備えています。   無段階調整シ…

    KINU コーヒーグラインダー M47 Rebel

他社製の対抗馬

コマンダンテでは厚みや深みの表現が難しそう、TIMEMORE(タイムモア)はみるっこ以上が出せるか疑問…

1Zpresso(イージープレッソ)は、なんとなくウチに置いてあるイメージがつかず(笑)

結果的に選んだのはKINU M47シリーズの中でもRebelというモデル。

KINU同一シリーズの対抗馬

Classicは重すぎる&ホッパーが金属製だと投入時に甲高い音が耳に障りそう。

しかしツヤ消しのマットなフィニッシュは大変カッコよさそうでした…

Phoenixは内部の柱がプラになることで挽きに影響が出そう&長期使用時の粉受け0リング劣化の不安。

Rebelは軽量化と品質保持の塩梅がベストに感じたので、これにしました。

Simplicityでも良かったのですが、グリップしやすいRebelを取りました。

試し挽き無しに、みるっこ以上のものを選べるのか?と難しさを感じていましたが、一発で大当たり!やったー!

お待ちかね、カップクオリティについて

浅煎り〜極深煎りまで素晴らしいカップクオリティ

調整も兼ねて50杯ほどしか試していませんが、あくまでファーストインプレッションです。

使用ドリッパーは主にフラワードリッパー有田焼、コーノ名門クラシック(MD-21)。

いつものコーヒーより明らかにクリーンで華やか、かといって物足りなさは全くありません。

絶妙な粒度のバラけ具合が、素晴らしいグラデーションを描いてみせます。

そう、グラデーションで作り出すコクなのです。

コクの質がみずみずしく、コーヒーの液体がまるで生きているよう…

KINUで挽いて飲むと、みるっこのコクは微粉のコクだったのだと痛感させられてしまいました。

替刃はさらにヤバイ

エスプレッソ〜フレンチプレスまで万能にこなせる通常刃に加え、Pour Over Burrというドリップ特化の刃がオプションで用意されています。

僕も迷わず購入しましたが、よりクリアで華やかさが際立ちます。

特に浅めの豆をよく飲む方はにはピッタリ。

深めの豆でも美しくフワッと広がり、しかも十分なコクを感じられますよ。

みるっこからの買い増しでは、感動がすごかったです。別次元のキラキラ感でした。

KINU買うならPour over burrはマストです。

一生モノのビルドクオリティ

手挽きミルが電動ミルに勝る部分、それは壊れないの一点でしょう。

特にKINU M47シリーズは、造りや加工精度において、抜群の信頼感を誇ります。

壊れる部分がまるで無さそうな安心感があります。

刃の素材も硬化炭素鋼を焼き込んでいるため、大変硬く丈夫です。

そこへBlack Fusionコーティングが、格段に硬さと刃の耐久性を高めます。

得られる情報の限りリサーチしましたが、小石などを挽かない限りそう簡単に摩耗することはなさそうです。

1日1杯、50年毎日使ったら、1杯3円。(そう思うことで自らの買い物を正当化しています)

当店でもお買い求めいただけます

コーヒー器具では今年一番大きな買い物になりましたが、最後の最後で素晴らしいプロダクトに巡り会えました。

まだ数日ですが、僕の舌の解像度も少しずつ引き上げてもらっているのを感じます。

良い道具は使う人を育てますね。

思わず欲しくなってしまったアナタ、当店でお買い求めいただくと

調整用豆と称してコーヒー豆1袋プレゼントしております!

是非KINU仲間になりましょう!

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